フリーアナウンサー

平成元年4月1日。この日は私がアナウンサーとしての第一歩を踏み出した、記念日です。

やる気だけは人一倍、でもアナウンスの基本はまるでできていない。
そんな私を一人前に育ててくれたのは、SBS静岡放送の先輩方でした。
テレビ・ラジオ・イベントとさまざまな仕事を経験し、「アナウンサー」という仕事の大変さとおもしろさを教えてもらった5年間は、「語る」仕事を一生続けるための大切な時間でした。

あの日から今日まで、ずっと変わらずにこの仕事を続けています。
フリートーク、イベント司会、朗読・・とジャンルは違っても、「語る」仕事の基本は同じ。
自分の想いを声に乗せて、その場にいらっしゃる皆さんと心地よい関係、空間を創ることだと思っています。

これからもずっと、この大好きな仕事を続けたい。それが今の私の願いです。

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SBS静岡放送の時代

SBS静岡放送のアナウンサー時代担当していたラジオ番組、「今夜もSODA!パステルミュージアム」。月曜から金曜の夜11時半から25分間放送していました。あの頃は毎日出社するとまず、中・高校生のリスナーさん達から来ているハガキをチェックするのが日課でした。
写真は、私の似顔絵が表紙のノート、番組から生まれた「パミューくん」というキャラクターのぬいぐるみ。リスナーさんから歌詞を募集して曲を作り、私が歌っていたこともありました。

ゲーテの詩 朗読コンテスト

私が現在までずっと「話す」仕事を続けることになった大きな節目が、「ゲーテの詩 朗読コンテスト」でした。

残念ながら現在は開催されていないコンテストですが、アマチュアだけでなくプロも参加できるというとても貴重なコンテストでした。

私は当時(2008年)ラジオのパーソナリティーや結婚式の司会などの仕事をしており、この先もずっとこういった仕事を続けるか、まったく違う新しい仕事を見つけようかと迷う日々が続いていました。
「地方の局アナだった経歴を持つ人はいくらでもいるし、今やっている仕事は私でなくてもできるものばかりで、ほかに自分にあう仕事があるかもしれない、40代に入ったし転職するならもう最後だ。」と焦っていたのです。

そんなとき見つけたのが、このコンテストでした。
参加者は毎年350~400名ほど。
一次、二次は音声審査で、ここで残った25名が東京で最終審査に進めます。
最終審査は、ドイツ語の専門家、朗読の専門家、そして聴きにいらした一般の方々の前で行われ、一般の方の投票も含め審査の結果、優勝1名、準優勝2名、特別賞2名、敢闘賞1名が選ばれます。
コンテスト自体には何度でも参加できますが、最終の25名に選ばれると、何も受賞できなくてももう二度とこのコンテストには応募できないという、厳しいけれども非常に公平な基準がありました。
このコンテストで最終の25名に選ばれなかったら、「仕事を替えよう!」、そう決意して応募したコンテストでした。

私は本当に運よく優勝することができ、「もう迷わずにずっとこの道を進もう。」と決めることができたのです。
あのときの感激は忘れたことがありません。
優勝者にはゲーテの胸像と賞金20万円、そしてユーハイムのお菓子が一年分という嬉しいプレゼントがあり、それ以来私はずっとユーハイムのお菓子ファンでもあります。
静岡放送のアナウンサーになれたことを私の人生の第一の転機とするならば、ゲーテの詩朗読コンテストで優勝できたことは間違いなく大きな第二の転機でした。
大切な思い出です。

朗読集

いろいろな作品を朗読しました。音声のみ、動画になったもの。
お時間の許すときに、ぜひお楽しみください。
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